13年ぶりに始動した『ひぐらし』のアニメプロジェクト。
大筋は前回と同様ながらも、表現の仕方など細部は少し違うようです。
今回は【ひぐらしのなく頃に1話】10月1日放送分について、筆者の個人的考察なども交えてお伝えしていきたいと思います。
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1話
部屋の中に響き渡るおどろおどろしい音。
音がするたびに広がっていく赤い液体。
声を出さずにひたすらに圭一はバットを振り下ろしていた。
大きく振りかぶっては振り下ろす・・・それの繰り返しだ。
一人はぐったりしていてもう動かない。
圭一がバットを振り下ろしている相手も抵抗することなく、意識があることすら謎な状態だった。
けれども彼は手を止めない。
そこまで圭一を駆り立てた感情とは一体何なのか―――。
圭一の朝
朝になった。
快晴と言える天気で、カーテンの隙間から眩しいほどの光が差し込んでいた。
気持ちよく眠っていた圭一は、大きなあくびをしながら起き上がる。
両腕を上げて伸びをして、眠気が残る体を立たせるのだった。
カーテンと窓を開け、外の空気を体に取り入れる。
圭一の肺を満たした空気は、都会とは違った新鮮な空気だった。
レナの朝
朝早くからレナは台所に立っていた。
鼻歌を歌いながら、上機嫌な様子でコンロの前でフライパンを動かしている。
テーブルには、完成間近の弁当が置かれていた。
魅音の朝
広い屋敷は朝の静寂を尊んでいた。
魅音は既に制服に着替え、長い自分の髪を結っている。
時間に余裕のある様子だ。
梨花と沙都子の朝
綺麗とは言い難い簡素な2階建ての家が木々に囲まれた中に建っている。
部屋の柱にかけられた日めくりカレンダーには1983年(昭和58年)6月10日と書かれていた。
そのカレンダーを見つめるは梨花。
その様子を学校へ行く支度の済んだ沙都子は不思議そうに見ていた。
なんでもないと梨花は言うと、「にぱぁ~」と無邪気な笑顔を見せる。
登校
ご飯に味噌汁、焼き魚に卵焼き、煮物と香の物が朝食のメニューだ。
圭一はガツガツと朝食を平らげていく。
圭一の母は、台所で洗い物をしながら、喜んでいた。
雛見沢に越してきてからは、圭一がしっかりと朝ごはんを食べるようになったからだ。
朝食にしがみついている圭一に、レナとの待ち合わせの時間ではないかと母が声をかける。
味噌汁を飲み干して時計に視線を移すと、7時30分になったところだった。
箸をおき、ご馳走様と圭一は食卓をあとにする。
母は学校へ向かう彼にいってらっしゃいと声をかけるのだった。
圭一がレナと待ち合わせている場所に着くと、レナはすでに到着していた。
圭一の姿を見つけると、レナは大きく手を振り笑顔で彼に挨拶する。
ゆっくり歩きながらも、圭一はレナの前で止まることなくレナを追い越し、レナがその後を歩くのだった。
たまには寝坊してもいいのにと言う圭一に、寝坊したら圭一を待たせてしまうからと答えるレナ。
そしたら置いていくと圭一は冗談を言うが、すぐさま待っていると笑顔で訂正するのだった。
二人で歩いていると、分かれ道の水車の横で魅音が待っていた。
いつもは魅音の方が遅いのに、今日に限って早く到着しており、魅音は得意げに彼らを遅いと言った。
2日程身内の不幸によって休んでいた圭一の話をしながら、3人で学校まで田舎道を歩いていくのだった。
洗礼
学校に到着し、閉まっている教室の扉を開けようとした魅音が異変に気付いた。
画鋲のトラップだ。
ニヤリ笑い、圭一にこの場を任せるというジェスチャーと圭一に送る。
圭一も受けて立つと言わんばかりに魅音とレナの前に立つのだった。
指を刺し、圭一は扉に挟まれた黒板消しを自慢げに語る。
沙都子の挑戦は敗北に終わる・・・かと思われた。
扉に貼られた画鋲を外し、黒板消しを落として教室に入った圭一は、沙都子の仕掛けたロープに足をとられ転ぶ。
倒れる先には習字の硯があり、圭一は寸でのところで顔面直撃から免れるのだった。
教室に響き渡る圭一の転ぶ音に、既に登校していたクラスメイト達は何事かと視線をそちらに向けた。
倒れた圭一の頭上に現れたのは沙都子だった。
朝から賑やかだと皮肉を込めて挨拶をすると、圭一は手の込んだトラップを皮肉を込めて褒めた。
立とうとする圭一は膝を打っていて立てずにいると、その頭を梨花が撫でて慰める。
その様子をレナが可愛さに萌えていた。
雛見沢の唯一の学校であるこのクラスの毎朝恒例の流れになってる。
雛見沢観光
日曜になり、圭一は魅音が雛見沢を案内してくれると言うので待ち合わせの場所に来ていた。
いつもならばレナが我先に到着しているはずがまだ来ていない。
せっかくなので弁当を作ると言い出したレナは、張り切りすぎて遅刻したのだった。
現れたレナが手にしていた弁当は、何人分なのかと突っ込みたくなる量である。
レナの持参した大荷物を圭一は代わりに持ち、雛見沢を歩く。
古手神社
長い石階段をやっとの思いで登った先には神社があった。
古手神社だと教えられる。
次の日曜の6月19日にはお祭りがあると魅音は付け加えた。
汗を拭きながら圭一は夏祭りには早いなと感想を言うが、魅音は気にしない様子で『綿流し』は冬の終わりを喜ぶ祭りだと答える。
そうして昼食をとる場所まで移動するのだった。
大食い大会?!
ランチタイムになり、レナが気合を入れて作った弁当を広げる。
重箱何段にもなる量の弁当を前に、魅音は残すなと圭一に耳打ちするのだった。
気合を入れるも、なんせ量が多すぎる。
するとそこに梨花と沙都子が現れるのだった。
生意気な口を利く沙都子に対して物腰柔らかな梨花。
圭一は二人をうまく誘導してレナの大量の弁当処理班に引き込むのだった。
沙都子とレナの弁当を奪い合う圭一。
笑い合いながら、5人の楽しい昼食タイムは過ぎていくのであった。
寄り道
夕方まで楽しみ、いつもの場所で魅音は一足先に別れる。
レナと二人で家へ向かう道を歩きながら、本日の雛見沢案内の一日がどれほど充実したものかを圭一は語った。
すぐに家に帰るのが惜しいくらいだと言う圭一に、レナは寄り道してもいいかと尋ね、圭一を連れて歩く。
鼻歌交じりに機嫌よく歩くレナについて歩いていくと、『立ち入り禁止』と書かれた場所であった。
中に入ると、そこは不法投棄されているような不燃物の山が一面にある。
ごみの山かと言う圭一に、レナはごみじゃないと言いながら慣れた様子で中に入っていった。
可愛いものを探しながら軽快な足取りで、足元の悪い場所をスピーディに進んでいく。
その後ろを圭一は慎重についていこうとするが、レナはそこで待っていてと遠くから声を掛けるのだった。
仕方なく圭一は、荷物を置いた場所に戻り、地面に仰向けで寝転がる。
夕焼けに染まった空を見て、目を閉じるが、シャッター音がして慌てて飛び起きた。
ごめんと圭一に謝りながら、男は圭一に雛見沢の人かと尋ねる。
訝しんで圭一は返事をしないでいると、男は自分はフリーのカメラマンの『富竹』だと名乗った。
雛見沢には素晴らしい景色がたくさんあるからとよく来ると、屈託のない笑顔で言う。
それでも圭一の機嫌は直らず、被写体の許可を取るべきではと文句を言った。
圭一の文句に気分を害した様子を見せずに、富竹は普段は野鳥の撮影がメインだから断ったためしがないと笑う。
目も合わせてくれない圭一に、富竹は困った表情を見せると、レナが遠くから声を掛けるのだった。
そこで初めて圭一が一人じゃないと富竹は悟る。
圭一に彼女は何をしているのかと尋ねるが、圭一はあいまいな返事をするのだった。
更には『殺して埋めたバラバラ死体でも確認しているんじゃないか』などとブラックジョークを加える。
笑ってくれると思ったその一言だったが、富竹の表情は深刻な様子だった。
冗談だと付け加える圭一だった・・・しかし富竹からは圭一の想像を超えた言葉が出てきてしまう。
『嫌な 事件だったね』
腕がまだ一本見つかっていないという富竹に、圭一は驚きを隠せないでいた。
秘密
圭一は驚くも次の言葉が見つからないでいた。
額から頬へかけて汗が伝い落ちると、圭一の横にレナが戻ってきている。
にこやかにお待たせと言い、圭一は唖然としていた状態から解放された。
富竹の存在を確認したレナは、富竹に挨拶をする。
空気を読んだのか富竹はそれ以上話をせず、圭一を驚かせたことを謝罪して去っていくのだった。
圭一は気を取り直してレナに掘り出し物はあったかと尋ねる。
レナは、嬉しそうにあったと言うのだが、色々なものの下敷きとなっており、取り出せないのだと落胆していた。
ものが大きいだけに、一人で出すには骨が折れる・・・そう考えた圭一は、弁当のお礼に後日手伝うと約束をするのだった。
喜ぶレナに、圭一はここで昔何かあったのかと聞く。
ダムの工事があったと、お宝をお持ち帰りできる嬉しさに上の空で応えるレナ。
圭一は探りを入れるように、その時事故とか事件とかなかったかと間髪入れずに質問するが、レナも食い気味に『知らない』と言うのだった。
返答の速さに驚く圭一だったが、レナは去年まで他所に住んでいたのだと付けくわえる。
自分が引っ越してくる前のことはよく知らないとにこやかに謝るレナに、圭一はそれ以上聞くことは出来ないのだった。
部活動と疑心
月曜になり、授業が終わった教室から、少年たちが元気に走っていく。
しかし教室には生徒が5人残っていた。
部活だ。
入部試験に見事合格し、新入部員として認められたのは圭一だった。
部活と言っても、部員5人で行うのは『ゲーム』だ。
内容を決めるのは部長の魅音。
そして負けた人間には罰ゲームが付いてくるものだった。
トランプは不公平なので、本日のゲームは『宝探し』という事になる。
罰ゲームとしては、入部試験の時に圭一が受けた『顔面油性ペン落書き』を、圭一が最初に見つけたら魅音にしていいというものだった。
その言葉で、圭一は必死になる。
部活の中で手加減はご法度。
誰もが必死だった。
結果、見つけたのは沙都子である。
梨花が先に見つけたのだが、沙都子のトラップにやられてしまったのだ。
皆が教室に戻り話をしていたが、レナの様子がおかしく、魅音が声を掛ける。
楽しくて少し疲れたと保健室に向かうレナ。
梨花の報復トラップを食らった沙都子も席をはずすと、部活はお開きの流れになり、圭一は魅音と帰ることにした。
昨日のレナとのダム工事現場で見つけた宝の話をしながら道を歩く。
その時に圭一は、魅音にダム工事の時の話を聞くのだった。
魅音はダム工事の抗議活動の話を詳しく話す。
結果村の勝利だったと笑う魅音に、圭一は富竹から言われたことを探ろうとする。
暴力沙汰や殺人はなかったのかと尋ねるが、レナと同じように淡々と『NO』の返事をする魅音だった。
その瞬間に魅音と別れる場所まで歩いてきてしまったので、圭一はそれ以上聞くことができなくなってしまう。
圭一の中で謎が深くなるのは当たり前のことであった。
疑心
翌日は雨だった。
さらに一日が過ぎると晴れていたため、夕方に圭一はレナの『宝の山』に足を向ける。
案の定レナは宝探しをしていた。
レナの姿を確認し、声を掛ける圭一。
その声に驚くレナ。
日曜に約束した宝を掘り出すためとわかると、レナは安堵した表情を見せる。
女の子一人で掘り出すには無理そうな場所に、それはあった。
圭一が少しずつ他のごみをどかしていく。
深い場所の為、男子の圭一が汗だくに作業しても骨が折れることだった。
斧やのこぎりがあればなぁとぼやく圭一に、レナはもういいと気遣う。
流石に疲れた圭一は『休憩』と言い、その場に大の字になると、レナは家が近いから飲み物を取りに走るのだった。
圭一は、日曜に見たのと同じような赤く染まった空を眺めながら、レナを待つ。
空が闇に染まり始めても、レナは戻らなかった。
体を起こした圭一がふと視線をやると、そこには雑誌の束がある。
束ねられた縄を解き、雑誌に手をとると、隠れていたところの雑誌に『バラバラ殺人』の文字が目に留まった。
雛見沢でリンチ、そこからの殺人はあったことを確信した圭一は、その雑誌を手に取りめくり始める。
食い入るように雑誌に見入っている圭一の背後には、月の明かりを吸収するように光った鉈を持ち切なげな表情のレナ。
そうした彼らの遠くから見つめる一人の存在・・・・・。
梨花が全てを見ていた―――――。
感想と解説
始まりました、ひぐらしのなく頃に。
リメイク版ということで、どのように進行していくのかとワクワクしていましたが、さすがリメイク版。
進行は変わりないと確信しましたね。
多分前期は観ておらず、今期が『ひぐらし』デビューの方もいるかもしれません。
ネタバレしないように注意しつつ、自分なりの解釈を交えてこの場はお話していこうかと思っています。
最初のシーンで、『鬼隠し編』終盤の場面が出され、いきなりの登場ということでかなり驚きました。
どうしてこうなった!的な演出だと思いますし、ここがわかったところでひぐらしの魅力は増すばかりです。
わかったからこそ流れを楽しんだりできるからです。
圭一がバットを手に残虐な行動に出る。
何故か・・・。
ここが『鬼隠し編』のキーポイントなんです。
鬼隠し編では、圭一の視点で物語は進行していきますので、これから先は各物語初回に結末シーンから始まったりするかもしれません。
そうあれとむしろ私は思ってしまっていることをここに告白しておきます(笑)
圭一が雛見沢に越してきて、少し日にちが経過しているところから物語は始まっています。
圭一が引っ越してきたのは5月の後半だったはずです。
鬼隠し編スタートは、6月10日。
ですので、学校に通う生徒たちと顔見知りであったり、レナや魅音と共に登校していても不自然ではありません。
魅音が水車の場所から合流しているのは、あの分かれ道から別方向に向かった先が園崎家だということになります。
水車の場所はこれからも良く登場してくるかと思われますので、初めて見た方は覚えておくと雛見沢村の位置関係がつかめてくるかもしれませんね。
圭一とレナの家が比較的近いのも先にレナと待ち合わせをしていることから伺えます。
しかしながら、ダム工事跡地でレナが飲み物を取りに戻るとき、『ここから比較的近い』というような表現をして家に戻りました。
すなわち、待ち合わせをしているけれども、圭一はレナの家の場所を知らないということがわかります。
さらにはレナが圭一に喉を潤すために帰ることを勧めるより先に自分が取りに戻ったことから、レナは圭一の家を知っているということもわかります。
閉鎖的な村ですから、引っ越してきた人間は村人は周知のこと・・・という事かもしれませんね。
古手神社でランチをした際、沙都子が圭一に自分の庭みたいにと注意した際に、梨花が皆の庭にしようと言ったと思います。
そこから梨花が古手神社の人間だという事がわかります。
キャラ紹介には古手梨花と出ているので、そこを見ている方はわかるかと思いますが、見ていない人にはスルーされがちなポイントになったと思います。
初回ですが、私個人の思ったことは・・・
前期よりも言葉と行動をより深くリンクさせた構成になっているという第一印象を受けました。
富竹の一言から始まった圭一の疑問。
疑問に対して友人たちの素っ気ない態度と返答により、圭一の心は『疑問』から『疑惑』へと変化していく様子が良く表現されていました。
そしてレナを待っている時に、圭一は古い捨てられた雑誌と出会ってしまいます。
自ら持った疑惑が確信へと変化した瞬間です。
その姿を後ろから見ていたレナです。
次回レナはどのような行動をとるのでしょうか?
そして手にしていた鉈の意味とは。
先がわかっている私にも、今期はどのように表現していくのかとても楽しみなものとなっています。
最後に遠くから見ていた梨花も、物語の最後へ向けての大きな布石となっていますので、初見の方は『???』となるかもしれませんが、たくさん悩んで楽しんでいってもらいたいとひぐらしファンの私は思っています。
毎回感想と共に、物語の細かい解説と主人公の心情の移り変わりなど語らせてもらいたいと思っていますので、お付き合いくださると幸いです。
※個人的な感想をメインに置き、自分なりの解釈で語っておりますので、意見が異なる方もいるかもしれません。ひぐらしの楽しみ方でもありますので『こうやって考える人もいるのか』くらいの生暖かい目で見守っていただけることを願います。
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